もしも超能力が使えたら



「あの、勇太様。」

「なんだ? 」と俺は聞き返す

「隆様がいらしました。」


ゲーセン前門を見ると、隆の姿が。


「あぁ、じゃあな。」

ガチャ、とドアを開けた。
その瞬間、一気に視線を俺が奪った。


「あっ、勇太!やっぱ、リムジンは勇太か!」


隆は俺に気づく。


「おそすぎんだよ。」

「ごめんって!」


二人の会話を聞いている周りの人は



「何者?」

「至って普通のヤンキーじゃん?」

「イケメンだけどっ!」

「かっこいー!」



なんで俺の聞こえる範囲で言える訳?
影で言えよ


「行くか。」


俺は隆とゲーセンに入ると、見事に若者だらけ。


「あの子可愛くね?もろタイプ!」

隆は横で大はしゃぎ。

「おう。」と、話を逸らして「なあ、やっぱゲーセンやめねぇ?」と聞く。

「あと、一瞬だけ」

は?意味わかんねぇわ。
一瞬だけ、て。w

「あーわかった。」

「あ、なあなあ、くじ引きしようぜ?」


一等 女

と、大きい看板がある。
きっと、これに目が言ったんだろう。

隆は、くじ引きエリア、と看板のアーチに入った。

その奥にある、豪華な金色の1mの正方形のくじ引き箱。

でかっ!
しかも、1回一万円?

ふざけんな。