もしも超能力が使えたら




何者って答えよう?
んー。


「わかんないや…」と書く。


「どこにいるん?」

美沙子は立ち上がって、黒板に向かった。

なにするつもりなのかな…



「ここにいるよ。」と書くと、美沙子はチョークを掴んだ。

「…浮いてる。」と呟いた美沙子。




美沙子で見えない!

ふっ、と力が抜けた。



「あっ…」と美沙子が手を離すと



バンッ!!カツッ───




教室に響いた、チョークの割れ音。