“ ごめん ”
まるで、小さな子供が母親に叱られた時のように。
心の底から後悔しているといった声色で謝罪の言葉を紡いだ日下部くんに、思わず言葉を失った。
学校一の人気者である日下部くんと話したのは、昨日が初めてだったけど。
日下部くんは噂通りクールで周りに興味がなくて、ネコのミィちゃん以外には基本的に冷たい人なのだと思ってた。
だけど、よくよく考えたらそんなこともなく、私を守ることを了承してくれたり、今だってこんな風に謝ってくれたり。
別に、日下部くんが謝るようなことは何一つないのに。
昨日は勢いで守ってくれなんてお願いしたけど、それに限界があることもわかっているし、例え学校の中だけだとしても四六時中、私を守るなんて無理に決まってる。



