はちみつ色の太陽




残された、日下部くんと刈谷くん。


そして、当の私は―――そんな彼女たちの背中を無言で見送った後、少しの間、そこから動けずにいて。



「はい、コレ。忘れると、あのウルサイ担任に怒られるよ?」


「あ……、ありがとう、」



言いながら、転がっていた日誌を刈谷くんが拾って私に手渡してくれるまで、なんと言葉を紡げばいいのかもわからずにいた。



「……こっちは、どうする?」


「あ……、」



ぽつり、そんな刈谷くんとは対照的に、蚊の鳴くような声でそう言った日下部くんの言葉に足元を見れば、可哀想な姿にされた上履きさんが転がっていて。


私は慌ててそれを拾うと、心配そうに私を見ている日下部くんを見上げて、いつも通りヘラリと笑ってみせる。