はちみつ色の太陽

 


「な、なん……っ、いつから……っ」


「えぇ〜?いつからかなぁ。キミたちが、“あなた、日下部くんのことを好きでいて、私たちのことを知らないわけないわよね?”って、美月ちゃんに声掛けるとこからかなぁ?」


「そ、そんな、最初から……っ」


「あ、勘違いしないでね?偶然通り掛かったのは、ホントだから。俺らはキミたちと違ってストーカーみたいな、そんな趣味はないし?」


「っ、」



そこまで言うと、手に持っていた携帯電話を胸ポケットへと滑らせた刈谷くん。


そんな刈谷くんを前に、悔しそうに拳を震わせている茹でダコリーダーへ、刈谷くんは続けて言葉を放った。



「ってことで、そっちがもし美月ちゃんのことを学年主任に言ったら、こっちはこの面白ムービーを学年主任に提出するし、それだけじゃなく、うっかりSNSにアップしたりしちゃうかもぉ」


「な……っ、」


「あ、でも安心して?キミたちが、これから一切美月ちゃんと、ついでに陽にも関わらないって言うなら、このムービーは俺が暇な授業中の暇潰しとして楽しむ為だけに使うから?」



ニッコリ。再び甘い笑みを浮かべた刈谷くんに、当然のことながら、反論できる子は一人もいなくて。


それは茹でダコリーダーも同じで、心底悔しそうに「わかったわよ……」と声を漏らすと、親衛隊のみんなを連れて、足早に私達の前から去っていった。