はちみつ色の太陽

 



【その顔は、知ってるって顔ね?あなた、知っていたくせに――――よくもまぁ、抜け抜けと私たちを差し置いて、陽様に近付いてくれたわね!!】


【今すぐ別れなさい。別れなきゃ、次はあんたをその上履きみたいにしてやるから】


「…………え?」



突然、つい先程聞いたばかりの声がその場に流れて、私だけでなく――――茹でダコリーダーから親衛隊の皆さんまで、驚きに固まった。


けれどその間も休む間もなく流れるのは、つい先程の私達のやり取りの一部始終。


それに言葉を失ったまま、その音声を流している主――――刈谷くんを見上げれば、やっぱりいたずらっ子の顔をした刈谷くんが、口角を上げたまま茹でダコリーダーを見ていた。



「あー、これねぇ。キミたちと美月ちゃんのやり取りの一部を、携帯のムービーに収めてたの。気付かれないようにコッソリ撮ってたのにさぁ、やり取りがあんまりにも面白いから、ついつい笑っちゃって。でもまぁ、途中まででも十分面白くない?」



言いながら、可愛らしく首を傾げてニッコリと、天使のような甘い笑みを浮かべた刈谷くん。


だけどその笑顔が悪魔の笑顔に見えたのは、きっと私だけではないだろう。