「あ〜、もう行かないと無駄に遅刻になっちゃうじゃん」
「お前のせいで、遅れたんだろ」
「ええ〜、陽ったら相変わらず冷たい〜。たまにはニケツで登校もイイじゃん、楽しいし?」
「楽しくない。……っていうか、今話したのはそっちの話じゃなくて……」
「え?……ああ、なるほど。へぇ……そうなんだ、結構真剣に大事にしようとしてんだ?」
「っ、」
ニヤリ、と。今度は目を細め、いたずらっ子のような笑みを浮かべた刈谷くんが私を見て、思わずビクリと肩が揺れた。
な、何……?なんのこと?
「まぁ、とりあえず。遅れたら面倒だし、早く教室行こ――――」
「ま、待ちなさいよっ!!」
「えぇ?」
「ま、まだ話は、終わってないんだからっ」



