はちみつ色の太陽

 


相変わらず脇腹を抑えながら、ゆっくりと立ち上がった刈谷くんはフラフラと歩いてくると、日下部くんの隣に並んで肩に手を置いた。


そして、そんな刈谷くんの手を―――



「……あれ?」

「ウザイ」



素早く払い除けた、日下部くん。


この二人、あまりに対照的だけどホントに仲がいいのかな……?


なんて、思わず呆然と見上げていれば、突然刈谷くんと目が合って、黄色い星が飛ぶようなウインクを寄越された。



「っ、」


「ごめんね、ヒーローの登場が遅れて。ケガはなかった?」



ふわり、と。不意打ちで極上に甘い笑みを向けられて、胸焼けで喉の奥が苦しい。


……この二人が揃うと、本当に目の毒だ。


だけどそんな私の心情を知る由もなく、一限の始まり10分前を告げるチャイムが廊下に響いて、全員の意識はその音へと集中した。