はちみつ色の太陽

 



「っ、」


「この場合、暴力については、お互い様なんじゃねぇの?」



けれど、私が自分の部の悪さに顔色を青くした瞬間。


背後から突然声がして、弾けるように振り向いた。


そうすればそこには、今日も見惚れるほど隙のない完璧な容姿をした日下部くんが、気怠げに立っていて。


そんな態度とは対照的に、静かに揺れる、はちみつ色の髪の間から、まるで刺すように冷たい視線を、日下部くんは日下部親衛隊の彼女たちへと向けていた。



「よ、陽様……っ!?」


「変な呼び方で呼んでんじゃねぇよ。っていうか、話の途中なんだけど」



視線と同じく冷たい声でそう言った日下部くんは、ゆっくりと私の横まで歩いてくると、私の足元に転がった――――もう二度と履けないであろう上履きを見て、小さく舌を打った。



「今時……こんな、子供じみたことするやつ、いるんだな」


「っ、」


「イジメとか、本当に惨めなのはイジメをしてる自分自身なのに、そんなことにすら気付いてないんだろ?」