「別に、減るものじゃないし……教えてくれたっていいじゃない」


「……俺の、プライドが減るんだよ」


「プライド?」


「にゃあん」



はちみつ色のキミと、初めて出会ったあの日。


きっと運命は、すでに動き出していた。


運命だなんて、そんな言葉を使ったら、笑われるかもしれない。


それでもあの日、キミと出会って俺の運命は、とても鮮やかに色付き始めたんだ。