とても不思議だとばかりに首を傾げ、俺の顔を覗きこむ美月が……、可愛くて。


って、いや、可愛いとか、今はそんなことを思ってる場合じゃないんだけど。


思わず固まったまま見つめ返せば、俺の膝の上で眠っていたはずのミィが、「本当のこと、言っちゃえば?」とばかりに、「にゃあん」と声をあげた。



「……陽くん?」


「い……言わない」


「え、」


「それは……一生、俺とミィだけの、秘密だから」


「ええーっ!!」



言いながら、つい美月から目を逸らせば、当たり前に投げられた不満色の声。


それでも流石に……俺も、コレだけは譲れない。