「……う、」 「……嘘だよね、とか、言うなよ」 「えっ、」 「お前……俺が、こんな風に嘘を吐けるわけないって、わかってんだろ……」 「っ、」 「嘘で、こんなこと言うわけない」 言いながら溜め息を吐いた日下部くんは、耳まで赤く染まった顔を隠すように、フイ……っと、顔を逸らした。 だけど、腕はしっかりと私を身体に収めたまま。 それがまるで、私の返事を聞くまで離さないと言われているようで、一気に現実に引き戻された私もまた身体中の血液が沸騰したように熱くなった。