私と同じ。 水泳を通して傷付いて、自分を守るために自分に嘘を吐いた。 それでも泳ぐことを諦められなくて、溺れてしまった場所では息をするのも苦しくて。 だけどね、本当は……日下部くんは、私とは違うから。 泳ぐことを諦める必要もないし、一歩踏み出す勇気さえあれば、また前を向ける。 大好きな水泳に、もう一度挑むことができる。 だから、どうしても。 どうしても日下部くんには、もう一度逃げずに、本当の自分と向き合ってほしかった。 これ以上、自分に嘘を吐いてほしくなかったの。