早口でそう言うと眉根を寄せて、再びフイッ、と私から顔を逸らしてしまった日下部くん。
そんな彼の耳が、ほんのりと赤くなっている気がするけれど、外の暑さのせいだろうか。
だけど、そんなことを思っても、私は日下部くんが突然不機嫌になった理由がわからずに、再びキョトンとするしかなかった。
だって、私は今、お礼を伝えただけだし。
こんな風に日下部くんを怒らせるようなこと、言ったつもりはない。
それとも他に、何か日下部くんを怒らせるようなことを私がしたんだろうか?
日下部くんを、怒らせるようなこと…………
怒らせるような…………
………怒らせるような、こと?
「あ…………ああっ!?」
「っ、」
したよ、したした、思い出したよ、私のバカ……!!



