はちみつ色の太陽

 


……だけど。

急いで横断幕の吊るされた私たちの教室に来てみれば、そこに日下部くんの姿はなくて。



「あ、ミツキちゃん。バレー負けちゃったんだってね?お疲れ様」


「白坂さん……」



そこには私と同様、体操服姿の白坂さんが、一人で横断幕の見張りをしていて、思わず全身から力が抜けた。


どうして、白坂さんが……?



「私、今からテニスの試合だから、ここ、もう任せちゃってもいい?」


「あ、うん……大丈夫……」


「よかった。じゃあ、よろしくね?」



言いながら、今日も可愛らしい笑顔を見せた白坂さんは、特に不自然な様子もなく教室から出て行こうとする。


そんな白坂さんを呆然と見つめていた私だけれど、ガタン、とドアが軋む音に我に返り、慌てて白坂さんへと声を掛けた。