キョトン、と。
さも当たり前のことのように言い切る水嶋くんを前に、顔が熱を持っていくのがわかった。
か、か、彼女……って。
そんな、噂を知らない他校の人から見ても、そんな風に見えていたんだろうか……
日下部くんと私じゃ、まさに月とスッポンだろうに。
寧ろ、ライオンとアリンコくらいの差があるのに?
本当に彼女に見えていたとしたら、神様もビックリ仰天な奇跡だよ。
……でも、
「えと……実は、今はもう、彼女じゃないんだ」
「……え?」
「ちょっと色々あって……昨日、別れたばっかりで……」
つい語尾を小さくすれば、罰が悪そうな顔をして「なんか、ごめんな」と謝ってくれる水嶋くん。



