「みんな、日下部くんのことが大切だから、日下部くんを諦めたフリをしてくれてたのに」
「……は?」
「水泳部のみんなは、日下部くんのことが大切だから、日下部くんのこと一人にしてくれたんだよ」
「、」
「日下部くんに一人で考える時間をくれたんじゃない?自分自身と向き合うための時間をくれたんじゃない?」
「―――、」
「自分自身を拒絶して、自分自身を追い詰めている日下部くんを見て、自分たちまで日下部くんを追い詰めるわけにはいかない、って。だから、日下部くんを信じることに決めたんじゃないの?」
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