はちみつ色の太陽

 



「っ、」



そうは思いながらも、寝ながら眉間にシワを寄せ、暑そうに息を吐いた蜂谷を前に、心配をしていないわけではなかった。


未だに目を覚ます気配がない蜂谷は、ひたすらに眠りの世界を彷徨っている。


白い肌はほんのりと上気してる上、首周りがところどころ赤く染まっているような気もするけど……ジロジロと、それを見ているわけにもいかなくて。


それでも蜂谷の閉じられた瞼と、睫毛によって目元に造られた影が泣いているように見えたのは、気のせいではない気がした。


なんだか、ただ見ているだけなのに俺まで息苦しくなる。


…………どうしろっていうんだよ。


このままぼんやりと、眠る蜂谷を見続けることも、暑そうにしているからと服を脱がせるわけにもいかない。


結局それ以上何が出来るわけでもなく、どうにも居た堪れなくなった俺は、蜂谷をベッドの上に寝かせたまま逃げるように保健室を後にした。