はちみつ色の太陽

 



――――お願いだから、頼むから。


この試合、俺は絶対に泳ぎたいんだ。


きっと、俺たちの今の実力なら、もっと上の大会を目指せるはず。


先輩たちと一緒に、もっと高みを望めるはずなんだ。


リレーの選手に選ばれなかった先輩たちの為にも、今日までサポートしてくれた部員や先生のためにも。


どうしても、俺は泳ぎたい。

どうしても、俺は選手として舞台に立ちたい。



「絶対、勝とうな」



そう言ったのは水嶋だったのか、俺自身だったのか。


それすらも曖昧なまま、俺はプールサイドに立つと凪いだ水面を静かに見据えた。