言いながら、泣いている私を宥めるように優しく髪を撫でた日下部くんは、そのまま私の手を掴んだ。
「行くぞ」と、掛けられた言葉と引かれた腕に促されて立ち上がれば、反対の手で頬を伝った涙の雫を拭われる。
「……とりあえず、学校から美月の家までの帰り道で、気になるところは一通り見てみよう」
その声と手の温かさに、目が覚めた気がして。
……そうだよ。私が。
私が、信じないでどうするの。
ミィちゃんは、元々凄く賢い子だったし、きっと大丈夫だ。
日下部くんの言う通り、きっと少し、散歩が長くなっているだけ。
久しぶりに外に出た開放感で、ほんの少し羽根を伸ばしているだけだ。
だから絶対、絶対にミィちゃんは、大丈夫――――
「にゃあ」



