「……どうした。また、何かされたか?」
震えるほど優しい声でそんな言葉を掛けられて、もう涙の雨は止みそうにもなかった。
……それでも、ちゃんと言わなきゃ。
日下部くんに、説明しなければと、頭の中では何度も何度もそんな言葉が繰り返されて……
「ミ、ミィちゃんが……っ」
「ミィ?」
「い、家から、いなくなっちゃったって……今っ、お母さんから連絡きて……っ」
「っ、」
「い、家の窓が開いてたみたいで……っ、家の前には、大通りもあるから、お母さんが、何かあったらどうしよう……って。それで、私も今から帰るから、ミィちゃんのこと、探しに行こうって、だから…………っ」
「……わかった」



