「……く、日下部、くんっ」
「……は?」
「ど、どうしよう……っ」
思わず縋り付くように掴んだシャツ。
突然、涙混じりにそんなことを言い出した私に、日下部くんは視線を戻すと酷く困惑したように瞳を揺らした。
お母さんには冷静に返事をしたつもりだったけど、本当は、不安で不安でたまらなかったんだ。
その気持ちが、日下部くんを見た瞬間に堰(せき)を切ったように溢れだして。
ミィちゃんに、何かあったらどうしよう。
ミィちゃんに、もう二度と会えないようなことになったら、どうしよう……
ミィちゃんが、もしも今頃何か事故に遭っていたとしたら――――私。



