「……っていうか、別れてないなら、紛らわしいこと止めてよね」
「え……?」
「作業中、二人して、あからさまにお互いのこと避けちゃって。必要最低限のことしか話さないし、見てるこっちがイライラする」
「ご、ごめん……」
「……別に。私は作業が本番までに間に合えばいいから、ミツキちゃんと陽くんが気まずくなろうが、どうでもいいんだけど」
「そ、そっか……」
「そうだよ。スポーツ祭まで、ホントにあと少しなんだから」
白坂さんの言う通り。
気が付けば、スポーツ祭まであと数日というところまできていた私たち実行委員は、ほぼ連日のように放課後残って、準備に追われていた。
問題のアーチも、なんとか壊れる前と同じくらいまでは出来ていて。
もうほぼ完成間近と言っていいくらいだ。
あとは本番までに各クラスが担当したモニュメントを指定の場所に飾って、当日の役割に備えるだけ。
ちなみに、私は当日、横断幕担当で……
自分の出る種目以外の時間は全て、横断幕の飾られる私たちの教室で、重い横断幕が間違っても下に落ちないように見張り続けなければいけない。



