「ねぇ。別れたの?って聞いてるんだけど」
「えっ……!あ、あぁ……」
「あぁ……って。別れたの?別れてないの?」
「え、えぇと……。わ、別れては……いない、と思う……」
「……ふぅん。残念。やっと、愛美がアタックするチャンスが来たと思ったんだけど」
トリップしていた思考を戻して何とか返事をすれば、心底不服そうな声を出す白坂さん。
組んでいた腕を組み直すと、本当に残念そうに溜め息を吐いてから再び目を細めて私を見た。
それにしても、チャンスが来る……って。
言葉通り、白坂さんは相変わらず日下部くんのことを諦めてはいないらしい。
ここ最近は前みたいに、日下部くんにアタックをするような様子は一切見られなかったから、勝手にもう諦めたんだと思ってたんだけど。



