そんなバレーボールの練習中、ペアに別れて練習をしていると不意にミドリが真剣な眼差しで私を見つめた。
それに思わずゴクリと喉を鳴らせば、小さく零された溜め息。
「それじゃあ、10分休憩ねー」という、グループリーダーの子の声が体育館に響いて、それを合図にミドリは私の立つ横の壁に、静かに保たれた。
「……美月って、わかりやすいからさぁ。悩んでるの、バレバレ」
「っ、」
柔らかな笑みを零して、ミドリが視線を隣のコートへと移す。
その視線を辿れば、そこにはバスケを選択した日下部くんの姿があって。
「キャー!!陽くんっ、カッコイイ〜っ!!」
「陽くんっ、頑張ってー!!」
そんな、黄色い声に振り返ることもなく。
軽々とシュートを決める日下部くんの姿に、思わず目を奪われた。



