「どうしたの、美月ちゃん?」 「あの……、刈谷くん」 「うん?」 「えと……水嶋くんって、知ってる?」 「……え、」 「水嶋くんって人も、刈谷くんや日下部くんと同じ中学の水泳部だった?」 「っ、」 私のその質問に、刈谷くんはあからさまに驚いた顔をして固まった。 その様子を見ただけで、ああ、やっぱり刈谷くんは日下部くんの過去に何があったのかも知ってるんだ、って。 そして、その過去の話は、決して良い話ではないのだろうという私の想像が、肯定された気がした。