……これ、 「蜂谷さん?どうしたの?」 高橋くんの、気遣うようなその言葉に返事を返すことも忘れ、足元に転がる“ソレ”を一心に見つめた。 アーチのテッペンに乗せるはずだった、エンブレムのオブジェ。 それはまだ作り途中だったお陰か……それだけ、壊されてはいなくて。 その、作りかけのオブジェの横。 そこに落ちていた、“ある物”を拾った私は―――― 「っ、」 「……あ、おいっ!!美月っ、」 日下部くんの制止の声も聞かずに、一人で教室を飛び出した。