「……っ、ふざけんなよ。こんなのもう、絶対に間に合わないだろっ」
「日下部……」
「あんなに……夏休みも全部犠牲にして作ったのにっ。こんなんじゃもう、本番には――――」
「……最初から、作り直そう?」
「……は?」
「最初から、全部。また一から、作り直そう」
「……蜂谷さん」
言いながら落ちていた欠片の一つを拾って、教室の隅に置いてあったゴミ袋を手に取った。
そして、床に広がっている私たちの努力の結晶を拾い集めて、一つずつその中へと入れていく。
ああ、これ……昨日の最後に、色を塗ったアーチの脚の部分かな。



