思わず全身から力が抜けて、呆然と日下部くんのことを見上げた。 視線の先。 日下部くんの後ろには、灰色の煙に包まれた月が苦しそうに輝いている。 「……俺、何も知らないで、お前に酷いことも言った」 「酷い、こと?」 「お前の服装見て暑そうだから止めろとか、夏なんだから少しくらい焼けてもいいとか、色々……」 「……ああ、」 「理由を知ってから、改めてお前の気持ちを考えたら……あの、高橋に偉そうなこと言えないくらい。本当に、最低だった」 「……、」 「……ごめんな」