はちみつ色の太陽

 



「く、日下部……」



そんな一連の動作を見守っていたらしい高橋くんが、再び呟くように日下部くんの名前を呼んだ。


それにピクリと身体を揺らした日下部くんは、ゆっくりと。


私の腕を痛いくらいに掴んだまま、高橋くんに射る様な視線を送る。



「……こいつに、何した」


「……っ、お、俺は、何も、ただ……っ、」


「ただ……?」


「は、蜂谷さんが悩んでたみたいだから……
そんなこと、全然気にする必要ないよ……って。そう、アドバイスをしたつもりで……」



グッ、と。掴まれている腕に再び力が篭って、痛さに思わず眉根を寄せる。


と。

身体を強張らせた私に気付いたらしい日下部くんは「……悪い」とだけ溜め息を零すように言葉を紡ぐと、掴んでいた手を解いて今度は私の手を優しく握った。



「っ、」



突然のその温度に、高鳴りだす心臓。


慌てて日下部くんを見上げれば、視線の先の日下部くんは気付いていないのか、ただ真っ直ぐに高橋くんのことを見つめていた。