「嬉しいな……愛美、どうしても陽くんに見てもらいたかったから……」
「う……うんうん!すごーく似合ってて……く、日下部くんも、照れちゃって何も言えないみたい!ね……ねぇっ、日下部くん!?」
「……ソウデスネ、」
(おいっ!!)
「……着替えてきて、良かった。陽くんに見てほしかったから……どうしても、浴衣で来たくて……」
「……、」
「あ、あははははは…………、」
誰かっ、ヘルプミー!!
「よ、陽くんと、今日は一緒に花火を見れるんだって思ったら嬉しくて嬉しくて――――」
「あ!おーいっ、愛美ちゃーん!!」
「……、」
完全に恋する乙女モードな白坂さんに、不機嫌全開な日下部くん。そしてそんな二人の間に入ってフォローに慌てふためく私。
花火大会を承諾したことを、こんなに最初から後悔するとは思わなかった。
もう、お願いだから勘弁してほしいと、切実に思っていたところだった。
そんな、私の前に現れてくれた、救世主。
天使な白坂さんに恋する少年、高橋くんだ。



