「えへへっ、せっかくだから、浴衣に着替えて来ちゃった!」
「……そ、そうなん、だ?」
くるん、と。可愛らしく回ってみせた白坂さんは、ピンク色の撫子柄が良く映える可愛い浴衣姿で。
まさか、わざわざ浴衣に着替えてくるだなんて思ってもみなくて、不意打ち過ぎて言葉に詰まってしまう。
「作業もね、高橋くんにお願いして、愛美はちょっとだけ早く切り上げさせてもらったんだぁ」
「そう、なんだ……」
そ、それは、高橋くんに作業を押し付けたと言うのでは……?
「ねぇねぇ?浴衣……どうかな。似合うかな?」
「う、うん……。とっても似合うよ……可愛い」
「えへへっ、ありがとぉ!」
言いながら、浴衣同様、頬をピンク色に染めた白坂さんは、誰がどう見ても可愛い以外の言葉はなくて。
現に……、ほら。
白坂さんが現れた途端、チラチラと彼女を見ている男の人の視線がいくつも集まってきた。



