「だって、陽くんとミツキちゃん、本当に仲良しなんだもん。……愛美が、思ってた以上に」
「そ、そんなこと、」
「ううん、愛美、いつも見てるよ?作業も二人は楽しそうにやってるし、愛美の入る隙なんてないのかな……って。だから、だからね?」
「……うん?」
「愛美も……この花火大会を最後に、陽くんのこと、諦めるつもり」
「え、」
「だから、お願い……。例えダブルデートでもいいから、最後に陽くんと夏の思い出として花火大会に行きたいの。――――二人の邪魔は、しないようにするから……」
「っ、」
言葉と同時、儚く頬を伝った涙の雫を見てしまったら、私にはその【お願い】を、断ることはできなかった。



