「花火大会?」
「そうそう、明後日ね、隣町で毎年やってる花火大会の日なの!」
夏休みに入り、スポーツ祭実行委員の仕事にも慣れてきた頃。
学校で何度か話し掛けられるうちに、白坂さんとも自然と会話が出来るようになっていた。
いつ見たってフワフワしていて女の子らしい白坂さんは、女の私から見ても目の保養。
作業の邪魔にならないように2つに結われた髪の先は、白坂さんが動く度に可愛く踊る。
そして、こんなに可愛い子が側にいて、男子が放っておくわけもなく。
今ではスポーツ祭実行委員の中の何人かが、白坂さんのことを狙っているなんて話も出てるくらいだ。