季節は初夏を迎えようとしているのに、制服のブラウスに重ねるのは長袖のカーディガン。 少しでも露出される可能性のある肌には日焼け止めを塗り、スカートから伸びる脚はUVカット加工のされた黒いタイツに包み込んだ。 玄関脇に備え付けられた鏡の前に立てば、相変わらずの制服には不似合いなその姿に思わず苦笑いが零れる。 今日も一日、何事もなく過ごせますように…… そんな、鏡に映った自分を前に心の中でおまじないのように言葉を呟くことも私の日課。