いつの間にか作業を中断し、俯いていた私のそばまで来た日下部くんは、私の額に手を伸ばした。
その手の体温に驚いて、弾けたように顔を上げれば私を心配そうに見つめる日下部くんの瞳と目が合った。
「っ、」
「熱がある……ってワケでは無さそうだけど」
言いながら、不思議そうに首を傾げた日下部くん。
―――ああ、また、だ。
また、心臓がおかしい。
日下部くんにまで聞こえるんじゃないかってくらいに、ドキドキとうるさい私の心臓。
日下部くんが近くにいるだけで、胸が締め付けられたように苦しくて。
それなのに、日下部くんが私を心配してくれているということが……どうしようもなく、嬉しい。
心配させているのに嬉しいなんて、やっぱり私は変な奴だ。
凄く凄く、失礼な奴。



