その赤を、息をすることも忘れて見つめる。
私の視線に気付いているはずなのに、肝心の日下部くんは、それ以上は何か言うつもりもないようで、眉間にシワを寄せながらアーチと睨めっこ。
ただ……その、赤く染まった耳から目が離せない。
“ 何かされたら、すぐに俺に言えよ ”
もしかして……日下部くんは、私のことを心配してくれてるの?
ううん、もしかして、じゃない。日下部くんは、私のことを心配してくれていたんだ。
私がまた、上履きを隠されてしまった時のように、嫌な思いをするんじゃないか、って。
白坂さんが、日下部親衛隊の皆さんのように、私に何かするんじゃないか……って。
……そんな風に思って、心配してくれてたの?



