改めて、心の中でその疑問を思い浮かべれば、胸の奥が針で刺されたように痛んだ。
「……そういえば、さっきの、なんの話だったんだよ?」
「……え?」
「さっきの……下駄箱にいた奴。お前、古賀ミドリみたいに、アイツとも仲良いのか?」
けれど、その痛みの理由を見つける間もなく、唐突に投げられた質問。
私の前でパチリと何かが弾けた気がして、視線は自然と日下部の横顔へと誘われた。
視線の先。
肝心の日下部くんは、アーチの装飾の一つに視線を落としたまま。
私の方を見ることもなく、やっぱり黙々と作業を続けながら再び静かに口を開く。



