はちみつ色の太陽

 



「ごめんなさい……相手にされないことも、わかってたんだけど……それでも、どうしても、伝えずにはいられなかったの……私って、本当に馬鹿だよね……」



言いながら自嘲の笑みを零し、声を震わせながら何度も謝罪の言葉を紡ぐ白坂さんを前に、私の心は罪悪感でいっぱいだった。


白坂さんは、本当に日下部くんのことが好きなんだろう。


いくら馬鹿な私でも、白坂さんが抱いている恋心は紛れもなく本物なんだってことくらいはわかるから。


だからこそ――――日下部くんと偽者の彼氏彼女の契約を結んでいる自分が、酷く醜く思えてしまった。


白坂さんは、私にわざわざライバル宣言をしに来るくらい真剣に日下部くんのことを想っているのに。


誰もが嫌がるスポーツ祭実行委員にもなっちゃうくらい、日下部くんのことが好きなのに。


それなのに――――私は、彼女に嘘を吐いている。


こんなに純粋な白坂さんのことや、日下部ファンの皆さんを騙している自分が……今更になって、なんだか無性に恥ずかしい人間に思えた。