背後から日下部くんの焦ったような声が聞こえたけれど、それも全て無視を決め込んで駆け足でその場を後にした。
放課後、太陽も沈む頃。
たった一人で向かう下駄箱。
遠くでは野球部の練習の声が聞こえ、突然自分が世界でたった一人ぼっちになったような気分になって……
なんだか、無性に泣きたくなった。
「……あんな言い方、しなくてもいいじゃん」
ぽつり……と、零した言葉は日下部くんに向けた言葉か……それとも、日下部くんへと声を張り上げた自分に向けたものなのか。
本当は、日下部くんにあんなこと言うつもりもなかったし、スポーツ祭実行委員を一人でやれる自信があるわけでもないのに。



