「……はぁ、」
「っ、」
「……お前と付き合ってから、面倒くさいことばっかだ」
「へ?」
「蜂谷と付き合ってから、変なことにばっかり巻き込まれてる」
けれど、職員室を出てしばらく経った頃。
突然口を開いた日下部くんは、大きな溜め息と共に思いもよらない言葉を口にした。
思わず足を止め、唖然としながら日下部くんを見つめれば、日下部くんもまた足を止めて、私をジロリと睨みつける。
「お前って、疫病神みたいな奴だな」
ハァ?
溜め息混じりにそんなことを言う日下部くんを前に、思わず心の声が出そうになった。
そりゃあ日下部くんの言う通り、この間の親衛隊の皆さんのことや上履きのこと。
それらは私のせいで、日下部くんまで巻き込まれて大変だったかもしれない。
だけど、だけどさ?
今回のスポーツ祭実行委員の件は、私のせいじゃないよね?
だって、日下部くんが選ばれたのは、自分が水泳の授業をサボっていたせいなわけだし。



