「あんたねぇ……」



今度こそ呆れの溜め息を吐き出したミドリを前に、私は首を傾げたまま宙を仰いだ。


地獄の、実行委員会?そんなもの、この学校にあったかな?


そもそも私は、実行委員的なものには入ってないし、そんな人望があるわけでもないし。


うーん。サッパリ思い浮かばない。



「……スポーツ祭よ」


「スポーツ、祭?」


「そうよ、そうなのよ!スポーツ祭!!文化祭と体育祭に並ぶ、我が校の3大行事の1つ、スポーツ祭よ!!」