「ん…」

とても暖かな空気で意識が浮上しました。

顔を少し動かすと柔らかな枕の感触。

「え…」

私は離しがたい柔らかさから、勢い良く身体を起こしました。

見たことのない部屋が目の前に広がっていました。

木造の壁や扉、私の寝ているベッド。
着ている洋服も変わっています。

私は確かに森の中にいたはずなのに…。

「ココが…天国という場所なのでしょうか?」

「目が覚めたかい」

「ヒャア!」

いきなりかけられた声に、驚いてはしたない声が出てしまいました。