『でも、それを俺に話したって仕方ないだろ!?

 世界統一をしようとしてるのはあんたが王女の国なんだ。

 今言ったことを王様にでも何にでも話せばいいじゃないか!

 俺に言ってどうして欲しいっていうんだよ!俺に世界の人達を全員守れっていうのか?

 そんなの無理に決まってるだろ!!』


「あ…あぁ…」

私は口元てました。
言われて初めて気づきました。
投げやりにかけられたと思われていた言葉に隠れた本心を

「わ、私…ヴィルさんに、なんて失礼なことを……」

私の事を気遣ってくれた人に怒鳴って泣いて逃げ出してしまいました……。

「間違ったことをしたら謝ればいいんだよ、きっと許してくれるさ」

「…はい」

ヴィルさんにちゃんと謝ろう。
その上で私の気持ちを伝えよう。