姫と王国と7つの大罪人


カインさんは私を真っ直ぐ見て、優しく続きました。

「ヴィルは、一見すると人の事なんてどうでもいいと思ってて、他人のために何かするのを嫌う人に見えるかもしれない。

 でも、ヴィルは誰よりも人の事を思いやれる人だよ。

 他人のために怒って、他人の不安を理解することができる、そんな奴そうそう居ないよ
 そりゃ、言葉が少なくて勘違いされることもあるかもしれないけどさ

 ヴィルがハルカに言った言葉だってそうじゃないかな」

言葉が少なくて勘違いされる…?
私はヴィルさんの言葉をどこか勘違いしているのでしょうか?

「ヴィルはこう言いたかったんだと思うよ。

“世界の人達を救いたいなら、はやく王国に帰って王様やその主力軍人を説得しろ
 俺に話したことを王様達に伝えろ

 俺じゃ王国に対して何も言えないけれど、ハルカは王女だからきっと話を聞いてくれる

 俺には出来ないけれど、ハルカにはできるだろ?”

ってさ」

私はヴィルさんの言葉を思い出します。