カインさんは私を真っ直ぐ見て、優しく続きました。
「ヴィルは、一見すると人の事なんてどうでもいいと思ってて、他人のために何かするのを嫌う人に見えるかもしれない。
でも、ヴィルは誰よりも人の事を思いやれる人だよ。
他人のために怒って、他人の不安を理解することができる、そんな奴そうそう居ないよ
そりゃ、言葉が少なくて勘違いされることもあるかもしれないけどさ
ヴィルがハルカに言った言葉だってそうじゃないかな」
言葉が少なくて勘違いされる…?
私はヴィルさんの言葉をどこか勘違いしているのでしょうか?
「ヴィルはこう言いたかったんだと思うよ。
“世界の人達を救いたいなら、はやく王国に帰って王様やその主力軍人を説得しろ
俺に話したことを王様達に伝えろ
俺じゃ王国に対して何も言えないけれど、ハルカは王女だからきっと話を聞いてくれる
俺には出来ないけれど、ハルカにはできるだろ?”
ってさ」
私はヴィルさんの言葉を思い出します。



