姫と王国と7つの大罪人

「早く…見つけなくちゃ…」

「お父様とお姉様の為にも…早く…」


葉を掻き分けながら少女は自分に言い聞かせるように呟いた。


「キャッ!!」


少女が木の根に躓き、転んでしまった。


「クッ…」

少女は起き上がろうと腕に力を込めるが、疲れがたまってしまったのか起き上がることが出来ない。


「はぁ…はぁ……」


ついに、少女はその場から動けなくなってしまった。