「そんな事…言われなくたってわかってるわよ!!!」 私は、立ち上がりながら泣き叫んで、走りだしました。 後ろでヴィルさんが何か言っているのが聞こえましたが私は走ることをやめませんでした。 ……… …… … 「キャッ!!」 前も見ずにがむしゃらに走っていると誰かとぶつかり、尻餅をついてしまいました。 「ご、ごめんなさい」 反射的に謝ります。どう考えても私が悪いですし… 「ハルカ?」 聞き覚えのある声に上を見るとカインさんが私を見下ろしていました。