姫と王国と7つの大罪人


「7つの大罪人はあんたの祖父を殺したかもしれない奴らなんだぞ?

 俺が聞いた話が正しければ、あんたは相当なじいちゃん子だったらしいじゃないか。

 あんたは、そんな奴らに頭を下げれるの?」

「…」

そんな事、考えていませんでした。
そうです。7つの大罪人はその名の通り罪人です。
私の大好きだった祖父を殺した…憎き罪人たちなのです。

「……分かりません」

「そう」

ヴィルさんは何かを考えこむように眉を寄せると

「あんた、王国に帰りなよ」

そう言いました。

「なんでですか!?

 何度も言うように、私は世界の人達を救うために王国を出たのです!

 7つの大罪人を探して必ず協力してもらいます。

 そして、王国の世界統一を止めようと…」