「ヴィルさーん!」 朝起きてすぐ、私はヴィルさんの元へ向かいました。 昨日聞いてもらえなかった話を聞いてもらうためです。 「起きてください!朝ですよー!」 「…うるせぇ」 眠たそうに言いながらヴィルさんは木から降りてきました。 「そう言わないでくださいよ!今日はほらっ!ソフィさんに手伝ってもらって朝ごはん作ってきたんです。一緒に食べましょう」 「……はぁ」 ヴィルさんは失礼にも盛大にため息をついて 「あんた…本当にめんどくさいな…」 そう言った。