「そんなこといいから、冷めないうちに食べちまいな」
机に置かれた軽く10枚はありそうな皿に山盛りの食事。
とても良い匂いがするのだが、私はハッとします。
「すみません、あの…私、あんまりお金を持ち合わせていなくて…」
突発的なことだったために下準備など殆していません。
ましてや、あまり無駄遣いするわけにもいきません。
「そんなこと気にすることないにゃ〜。
この村ではお金なんて必要にゃいんだよ~」
「え?」
ルーニャさんの言葉に私は驚きました。
だって、他の国では今お金が足りず物価が上がり続けているというのに、お金が必要ないというのですから
「さっきも言ったろう?この村のルールはたった1つ。
人の過去に干渉しない、それだけだって
この村では村人一人ひとりがやれる事をやって助けあって生きてるのさ。だから、お金なんていらないよ」
ソフィさんはケラケラと笑いながら私の肩に腕を回します。
「この村に来た時点で、ハルカも村人と同然さ。あんたから金を取ろうだなんて思っちゃいないよ」



